鉄緑会 ~その3~

おはようございます、ちょっと小さいおじさんです。

今朝は軽く曇ってる。

まぁソッチの方がいい。

さて。

ちょっと前からこんな言葉が息子の口から出ていた。

もう何回目か、だ。

「学校の授業がつまらない」

こんな事が続いていたこともあって鉄緑会に入塾。

自発的な行動にはそんな理由がひとつとしてあった。

で、入ってから2か月が経とうとしている。

今はどうか。

相変わらず学校の授業はつまらないそうだ。

ま、そらそうだろうな。

一番楽しいのが体育、書道だという。

まぁそういうのやってこなかったからね。

気分転換にもなっていいんだろうね。

数学が突出している息子君。

学校の授業が退屈なのは想定内。

で、通い始めて2か月経った鉄緑会ではどうか。

「ムズい」

今までに二度ほど彼の口から出た。

こんなことは初めてだ。

どちらかと言えば苦手ジャンルであった場合の数。

その時でさえ聞いたことがない。

でも今回は初めてだ。

では、と鉄緑会でやってる範囲を見せてもらう。

なるほど。

君、これ学校で習ってないじゃないの。

そのあたりをよく聞くと、そういう学生が数名居るらしい。

進度の早い中高一貫校でも学校でやってない。

そんなまだ未履修の範囲を鉄緑会の授業でやる。

こんなの消化不良を起こすのは間違いない。

では多くの生徒はどうなのか。

彼らは去年くらいからもうやってる範囲だという。

つまり彼らは去年の復習状態なのだ。

「筑駒の生徒も絶対に未履修じゃん」

「いや、彼らも去年からやってるから」

「ふーん」

「それに彼らは素質が違うんだよ」

こら参った。

勝負にならん。

やっぱり遅かったか。

彼らと受験日は同じなんだ。

ヤバいぞ。

たぶんこれをお読みの親御さんも似たような気持ちになるはず。

遅く鉄緑会に参戦してしまったあなた達です。

息子君の自尊心を傷つけないようにアドバイス。

いくつかの練習問題などを設定してあげる。

数Ⅲの範囲のうち、微分積分については心配していない。

今までの練習問題などの解答を見てきても基礎的理解が明確。

こういう場合、数Ⅲの微積は問題ないハズ。

複素数平面も問題ない場合が多いだろう。

問題は関数と極限だ。

未履修の範囲をいきなり彼らと混ざって勉強する。

これがいかにムチャな行為か。

多いハズなんだけど、でも鉄緑会のクラスメートは乗り切ってる。

入塾のタイミングを早めることでそれをクリアしている。

彼らにとって、高2で極限を学んでいない。

高2で極限を復習しているのだ。

数Ⅲで多くの生徒が極限の壁を感じるのではないか。

今、ウチの息子君もここをクリアせんともがいている。

息子が鉄緑会に入りたいと言い出したのが今年。

そして先月から通い始めた。

遅かったのだ。

息子の自主性なぞに任せたのが間違いだった。

もっと親が主導すべきだったのだ。

親が鉄緑卒業生だったらそこを理解していたろう。

そしてその子弟は早期に鉄緑生となる。

こうして親子で東大というパターンは形成されていく。

よくあるいつものパターン。

息子よ、スマン。

いや待てよ。

そもそも君は東大志望じゃないじゃないか。

どうもあの塾は勘違いさせる。

どうしても東大に意識を持って行こうとさせる。

塾も先生も生徒も東大東大言ってるからね。

そうなるわな。

気持ちがスリ減るわ。

なんだかなぁ。

それでは今日もグッタリしていこうぜ。

では!