おはようございます、ちょっと小さいおじさんです。
いやー、なんなんでしょうかこの寒さは。
エスキモーでもヒートテックを買い求めに来日しているのではないでしょうか。
さて。
連続して息子の話を書きますか。
と、言うのもコレを書くにはいいタイミングだから。
記憶の記録。
自供と懺悔。
一昨日だったか、これを書いてちょっとヤな気分になりました。
その最大の理由は「後悔」でしょうか。
なんであの時…、ああすればよかった…、という典型的なアレです。
で、話の続き。
*****
志望校を絞った息子は各校の過去問に取り組み始めた。
もうね、完全に出遅れですよ。
でも仕方ない。
決まらなかったんだから。
でもやり始めると、まぁまぁの点数が取れる。
相変わらず国語はどうにもならんけど算数が全てを牽引した。
塾も親の我々も、まぁこれならどうにかなるだろと考えた。
6年生の冬は忙しい。
志望校別対策講座、合否判定テスト、などなど行事が盛りだくさんだ。
SAPIXの主催する志望校別合判テストにも行った。
いわば道場破りだ。
無様な返り討ちに遭って激しく失望したり。
驚愕の偏差値をたたき出して大喜びしたり。
色々あった。
そんなこんなで12月はあという間にすぎ、新年が開けた。
正月もほとんどを塾で過ごし、寒さとともに気分も引き締まった。
何かに効果があるという迷信が受験生に人気だったヤクルトも定期宅配してもらった。
1月下旬。
息子の受験はとある学校から始まった。
結果は合格。
緊張と疲労と安堵からか、我々一家は歓喜に沸くでもなく。
合格を知ってもホントに真顔だった。
続いて次の学校。
そこへは飛行機で行った。
飛行機代も宿泊代も、塾が親子分を負担してくれた。
しかも所属している塾ではなく早稲田アカデミーが、だ。
そこの学校は過去問との相性が良かった。
懸念されていた国語も、まぁどうにかなるだろという難易度だった。
この学校は、親も本人も塾も「試験慣れ」「予行演習」という風に考えていた。
息子と奥さんは旅行気分で出かけた。
おじさんは羽田まで見送りに行った。
行く先々で撮った写真が送られてきた。
ご当地グルメとか足湯とか、もう完全に旅行。
なんか楽しそうだった。
結果の発表はネットで。
いつからこうなったかは知らん。
とにかく今はわざわざ掲示板に向かわなくてもいいので便利だ。
昔は見に行ったものだが。
合格発表掲示板の前で写真を撮るのがお決まりだった。
おじさんは撮ったことないけど。
ところが今はどうだ。
そもそも願書の提出がネットでできる。
ネット出願ってやつ。
多くの学校はミライコンパスという共通した出願システムを使っている。
顔写真をアップロードしたり等、出願も実にシステマチックになってる。
子供の願書を持って未明の校門にガタガタ震えながら立たなくていいのだ。
時代を感じる。
あ、導入していない学校があったわ。
一昨日に書いた共学校。
願書を買いに行ったもの。
結局は受験しなかったけど、その学校はそういうところが「らしい」ともいえる。
で、息子たちが旅行気分で受けた学校もそのシステムを導入していた。
だから結果はわざわざ飛行機に乗らずに済んだ。
いきなり書くけど、結果は不合格。
頭が真っ白になった。
まるで漫画のような反応だった。
軽く考えていたのは旅行気分で受験に行った彼らだけではない。
おじさんも同じだった。
だからパソコンの前で合格通知を見る彼らを動画に撮っていた。
喜ぶ彼らを記録に収めたかった。
ところが収められたのは恐ろしいものだった。
そんな気持ちで試験を受けてはいけなかったのだ。
受験には魔物が、とよく言われる。
いや、そんなんじゃない。
魔物なんかいない。
おごりがあったのだ。
全員にそれがあったのだ。
いま、これを書くにあたってその動画を再生してみた。
久しぶりだ。
恐る恐る再生した。
パソコンの前に座り、エンターキーを今にも押そうとしている家内。
その横での画面を見つめる息子。
その彼らをおじさんは動画に撮っている。
「押すよ?いい?」
「うん」
そんな声が録音されていた。
しばらくして、
「あ!!!!!」という家内の、鋭く力強い叫び声。
固まる表情の息子。
やはり途中で再生を止めてしまった。
未だにとても最後まで観ることはできない。
以前、このブログに書いた「心に刺さっている」というトゲのような記憶はここから始まった。
息子に土下座して謝りたい。
おじさんが悪かった。
かわいそうでかわいそうで、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
そしてここから地獄のような日々が始まってしまった。
首都圏の受験本番である2月1日を迎える。
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それでは今日も皮下脂肪ガンバレ。
では!