おはようございます、ちょっと小さいおじさんです。

春の雨。

寒くはないけど、でも素っ裸で外出できるほどの気温ではありません。

さて。

先日、息子が塾のテストを受けてきた。

いわゆる入塾テスト、というヤツ。

中3ともなると、ボチボチ行きだすクラスメートも居るらしい。

とはいえホンの数人程度。

聞けば数人程度とまだまだ少数派のようだ。

息子の学校はノンビリしてる。

岸田首相の母校のようにガリガリしてない。

あの学校はもうすでにかなりの生徒がその塾に通っている。

生徒も親も、その熱量が違う。

ポテンシャルの高いベース車両を改造する。

そこへもってガソリン添加剤を投入。

そら結果もそうなるわな、と。

その塾は与えられる課題が多い事で有名。

練習量を重視する日本の野球のようだ。

まぁ日本人が日本の大学に行こうとしているんだからそれが合ってるのかもしれない。

中学受験で有名なアルファベット名の塾にも似ているやり方。

演習量をこなすことで力をつける作戦なんだろう。

どちらも演習・宿題が膨大だ。

我がご子息様はそんなのは無理なんじゃないかと思ってる。

親も思ってるし、本人もそう考えているようだ。

ところが、だ。

「受けてみたい」と言い出した。

クラスで、授業の合間や昼休みにその塾の宿題をやってる仲間が居るそうな。

さすがに授業中に内職するようなのは居ないらしいが。

中1、中2では気にならなかった彼らの存在。

それが息子の心の中で少しずつ大きくなってきたのだろう。

ライバル視している彼らは勉強している。

でも自分は休み時間に相変わらず鬼ごっこだ。

※中3にもなって鬼ごっこってどうなのよ・・・。

気になって鬼ごっこにも熱が入らなくなってきたのかもしれない。

試験会場は塾の本校舎。

受験料は事前に振り込み済み。

会場に他校の生徒が集まるなか、自分の母校の生徒も何人かいたそうな。

元同じクラスの子もいたらしい。

科目は英語と数学のみ。

国語の無い事が彼に受験を決意させたようだ。

ウワサによると合格率は6~7割程度。

まぁ落ちてもあまりショックが無いような割合と難度だ。

試験が終わって帰宅してきた。

「お疲れ、どうだった?」

「簡単だった」

息子はいつも大口をたたく。

できたことについては饒舌になるが、自覚ある不正解には寡黙になる傾向がある。

だから聞く側は彼の話さない問題が存在していた事に気が付かない。

できなかった問題がいくつもあったなんて、親が解答を手にした時に初めて知るのだ。

だから我々夫婦間では話70%として聞くことにしている。

この親子の会話のあとに、洋子の話は信じるな、というアレを口にするまでがテンプレだ。

「どんな学校が来てた?」

「〇〇女子は隣の席だったし、△△中学は前の席だった」

「ええ??学校がわかったの?君カンニングしたの??」

「そうじゃないよ!答案用紙を生徒が自主回収したときに見たんだよ!」

「なんだ」

「彼ら、数学の裏面が白紙だったよ」

1週間くらい経ったろうか。

我々夫婦でおじさんの実家に用足しに行った帰りの電車。

突然奥さんが電車を出た。

おじさんも釣られて降りる。

塾からの電話だった。

合格の知らせ。

特に算数は評価されたようだった。

試験はしたけど入塾は別の話。

先述したように、息子がその塾のやり方についていけるとは思えないからだ。

それについては息子も同じ考え。

少なくともいまは判断できない旨を伝え、入塾を見送った。

塾には悪いが、もともとは力試しの意味合いが濃かったし。

個人のやり方に合った塾を選べばいい。

誰だってそう考える。

でも少々の負荷は必要であることも事実。

それにはその塾になるんだろう。

でも今そこに入ったら苦痛で仕方ないと思う。

勉強をソツなくこなせる生徒だったら可能だろう。

でもウチのはね、とにかくブキッチョなんでね。

九九を覚えるのに普通の人の何倍もの時間がかかったくらい。

それは今でも変わらない。

賢くて点が取れるタイプじゃなくて、頑張って点をモギ取るタイプ。

何事にも時間のかかる息子にあの膨大な演習量はこなせないだろう。

寝る時間が無くなる。

少なくとも今はムリ。

そんなこんなで入塾はヤメた。

そんな息子は放課後に友達と、ひとしきりくだらない話をしてから帰ってくる。

安倍首相暗殺に実は黒幕が、とか。

おじさんに似て陰謀論好きなのか。

どうもそれが楽しいみたい。

もう少しこのままでいいかな。

親子でそう考えている。

それでは今日も良い土曜日を。

では!