老人とエアコン

おはようございます、ちょっと小さいおじさんです。

いったい朝からこんなに暑い必要はあるのだろうか。

今日という日がサイアクのスタートです。

さて。

母のところへ行ってきた。

ま、行くとなれば色々と済ませるべき用事はある。

「エアコン買い替えようと思って」

「いくらするの?」

「半額で22万円だって」

「やめなさい!」

年寄りの一人暮らしは世の中の餌食になる。

東京ガスがこんな売り込み方してくるなんて。

そもそも母は箱入り専業主婦だったので世の中に疎い。

情報源はテレビでしかない。

「一人暮らしでこんな高価なエアコン不要だよ」

「でも半額だっていうじゃない」

「半額だってまだ高いよ」

「東京ガスだからお品物がいいんじゃないの?」

どうも聞くと、まとまった金額の買い物がしたいだけのようだった。

品物はナンでもいいんだろう。

部屋にこもりきりの老人のウサ晴らしなのか。

体調もよろしくないようだ。

部屋を歩くのもヨタヨタだ。

しゃべる速度も遅くなったように感じる。

来たる日は確実に近づいている。

で、その買い替え対象と目されていたエアコン。

特に異常はみつからなかった。

ちゃんと稼働していた。

ただ、エアコン直下に踏み台が置いてあったのを発見。

聞くとフィルター掃除をするときに使っているそうな。

つい先日来た時には無かったから、片つけ忘れたのだろう。

すぐやめさせた。

どう考えてもこんなヨタヨタ歩く小さな老人が、踏み台使ってエアコンのフィルター掃除なんておかしい。

踏み外してちょっとした騒ぎになるのが目に見えている。

骨折でもして入院。

そしてそれを機に一気に不調の波にのまれるのが想像に難くない。

事実、先だって亡くなった父がそのパターンだった。

とかく老人の一人暮らしはいろいろあるな、と。

自分ももうすぐこうなるのかと思うと今から情けなくなってくる。

ま、順番だからね。

それでは今日も麦の水分補給を欠かさずに。

では!