黒猫が通り過ぎた話

おはようございます、ちょっと小さいおじさんです。

だんだん寒くなってきました。

これで温暖化とプラマイゼロって事で。

さて。

この前、銭湯に行ったんですわ。

基本的にシャワーしかしないおじさん。

珍しく湯船に入ってもいいかな、いいとも~って一独り言ちながら。

銭湯って言ってもね。

お高い銭湯じゃなくて、リーズナブルな銭湯の方です。

特に理由も無かったんだけど、フと行ってみた。

とほ15分ほどにある銭湯です。

が、運の悪い事にお休みだった。

失望して、もう引き返そうかと思った。

でも諦めるのもシャカタクインビテーションなんで別の銭湯へ。

そこからさらに20分ほど歩く。

果たしてそこは営業していた。

体を観察されない系の番台の銭湯。

される系の銭湯って、恥ずかしいよね。

それに番台の人って服を着てるのズルいと思う。

とにかく、そこで料金をお支払いしていざ入場。

すっぽんぽんになってから、タオルを忘れたことに気づく。

この寒空に、濡れたまま帰って服が濡れてしまうのは避けたい。

もう一度服を着て、さっきの番台へ戻った。

タオルを借りる。

なんと無料。

おじさんのようにタオルを忘れるバカが多い地域なんだろう。

もう一度戻り、服を脱ぎ、タオルを大切に収納してロッカーのカギを締めた。

お客さんは4割くらい。

でも混んでる印象だ。

銭湯で半分埋まってるっていったら満員電車みたいな雰囲気になる。

シャワーひとつ飛ばしに人が座ってるって混んでる雰囲気。

誰かと誰かの間に割って入る、ということは両隣がおっさんということだ。

なんかヤだな。

一通り洗うモノは洗って、さぁ湯船にGO。

まずは電気の流れる浴槽に入ってみた。

「死刑になるのって、もっと強力なんだろな」

そう思いながらビリビリされてた。

されてたその時。

異常に黒いモノがおじさんの目の前を通り過ぎた。

その黒猫は、いままで見たことも無いような色の黒猫の中の黒猫。

黒ペンキで塗ったかのような真の黒。

ここまで黒である必要があるのか、どうしてこうなった、目の錯覚か。

いろいろな考えが頭をよぎり、動転し、錯乱し、もう一度見て確信した。

やはり黒猫だ。

間違いない。

そしてなにか不吉な予感がして風呂場から出た。

黒猫が目の前を通り過ぎると不吉

昔からの言い伝えを思い出した。

タオルを返却し、お礼に缶コーヒーを買っておばちゃんに渡した。

満面の笑みでお礼を言われた。

そこまでしなくても、っていうくらい。

頭の中をハテナマークで埋め尽くしながら銭湯を後に帰宅した。

不幸の黒猫に出くわさないよう注意しながら。

それでは今日も黒猫にご注意を。

では!