釣り具と思い出

おはようございます、ちょっと小さいおじさんです。

降ってた雨も上がりました。

でもウェットタイヤを履き替えるのはまだ早いかも。

さて。

先月下旬、息子と釣りに行こうかと思って新しくリールを購入した。

深場用のリールなのでもちろん電動リール。

電源コードも専用品。

シマノのほぼ最上位モデル。

巻き込むラインだって900mくらいあって太さもある。

だからラインだけで小さなリールが買えるくらいだ。

先月末からの一件で父子関係が悪化。

もう釣り返しがつかない事がわかった。

だからこんなリールを持っていても仕方ない。

ヤフオク!で売る。

持っていても仕方ない。

新型が出る前に売る。

タックリベリーよりヤフオク!

それがベターな選択だろう。

他の釣り具も同時に売ってしまおうと思ってる。

釣具部屋が散乱してるし。

ウチの奥さんにも「こんな釣具なんて売ってしまえ!」って言われてるし。

どれも必要なものだったり思い入れのある品々なんだけど。

でもそのうち「必要なもの」という理由は消えた。

もう息子と釣りに行かないんだから。

それに彼もこの春で高校生。

のんきに釣りになんか行ってられなくなる。

残り僅かの貴重なタイミングは永遠に失われた。

では一人でいけばいい。

釣り具はその時に使うだろ?

うーん、でもたぶん一人では行かないかな。

特に諸島への遠征や超深場なんて、ひとりじゃ行かない。

いくら好きな釣りだったとしても、ね。

仮に行ったとしても、近場の釣りかな。

アジとかキスとか。

老いたおじさんには最早それが相応しい。

そんな船釣りだったら船宿の貸し竿でやる。

貸し竿で十分。

バカみたいにたくさん釣りたいワケじゃないし。

だから専用道具なんて要らない。

そもそも竿なんて「だいたいでいい」派なんだ。

売り物にならないような糸や針だけ持っておくか。

先日息子は一人で釣りに行ってきた。

大小二匹のマダイを釣って帰ってきた。

抗争中とはいえ、それはおじさんがさばいて、そして食べた。

でももうそんなことはやらない。

これからは自分でさばくだろう。

そもそも釣りに行けるのかどうかわからんけど。

こうして親離れしていくんだろ。

思えば自分もそうだった。

父親とは何度も一緒に船釣りに行った。

美味しいもの好きだった父親。

おじさんとの最後の会話が「もうカツオ食べた?」。

そんな父親だった。

あの世に行く間際になってカツオが食べたかったのか。

そんな父親といろんな魚を釣った楽しかった記憶。

でもおじさんも大きくなって、あとはずっと親とは別に釣りに行ってた。

大学生になったころは1回だけだったかな、一緒に行ったのは。

大きなマゴチを釣った。

父親は釣れなかった。

覚えてる。

誰もが同じ道をたどる。

運命は決まっている。

我々はそれと気づかずたどっているだけなのだ。

それでは今日も傘さしていこうぜ。

では!