おはようございます、ちょっと小さいおじさんです。
風神様にはご退場願いました。
今朝はその手下が少し頑張っている程度です。
さて。
昨日「中学受験を失敗した者」について触れました。
今朝はその続きです。
昨日、息子が帰宅してから少し話をした。
「君のクラスで高校受験した人居るの?」
息子の学校は中高一貫の男子校。
通常であればそのまま高校へ進学できる。
「うん居るよ」
「何人くらい?」
数名の名前が挙がった。
居るのは知ってた。
でも一人や二人じゃかったのか。。。
息子のクラスは学年の中でも選抜クラス。
学年の成績上位層が集められている。
息子は数学と英語だけで得点をたたき出し、そこに滑り込んでいる。
だから周りは精鋭たちだらけ。
劣等感を感じながら席を並べているそうな。
そんなクラスだから高校受験する生徒が居るのは薄々想像してた。
彼らは3年前の屈辱に燃え、今月の他校の高校受験に挑戦した。
第一志望に敗れた彼らの復讐劇。
中には数学オリンピックへ一緒に出場した生徒も居た。
普段から一緒に遊んでた生徒の名前も出てきた。
彼らは普段、息子と談笑しながら、でもその裏では心に闘志を燃やし続けていた。
掛け値なしに尊敬する。
生徒にも、そしてそのご家庭にも。
狙っていたその高校に入れなかったらどうなる。
今の学校の高校に進学するのだろうか。
居づらくないか?
絶対に学校との関係がうまくいかなくなるだろう。
同級生の生徒にもそういった目で見られるだろう。
そう考えると躊躇するのが普通だろう。
でも彼らは挑戦した。
3年前の屈辱の炎を絶やさなかった生徒。
背水の陣と知りながらそれを応援した家族。
尊敬に値する。
昨日も書いたが、おじさんも息子に高校受験を勧めたことがある。
何度も何度も勧めた。
でもやっぱり強引に推し進めることはできなかった。
そこまでの勇気がなかった。
自分は50数年経っても未だグズグズし続けている。
だからリベンジは果たすべき。
そう考えていた。
でも息子はそうならないかもしれない。
毎日楽しそうに家を出ていく息子を見送るとそう考える時もあった。
息子は今のままがいいのかもしれない。
そう思うと強引に高校受験させるのをためらわれた。
親としての牽引力がなかったのだ。
先週には高校受験したクラスメートには吉報が届いているはず。
もう入学手続きは済ませたろう。
「〇〇君は来てるの?」
「いや、来てないよ」
合格したからもう来ない。
そう思いたい。
いや、彼らなら受かると思ってる。
本来であればその学校に入っているはずなのだ。
3年前は神様のいたずらでたまたま不合格となっただけ。
本来の実力は備わっているはず。
だからこそ彼らは再挑戦した。
そして再挑戦の場を与える中高一貫校にも敬意を。
やはりその学校はわかってる。
「もう彼らとは会えないね」
「そうかな、中学卒業式には来るんじゃない?」
「いやー、来るかなー」
「来るでしょ」
ちょっと不機嫌そうだった息子。
彼らは再挑戦し、自分はしなかった。
そのことに少し劣等感のようなものを感じているようだった。
そんな気持ちをチラと見せた彼の目を見たような気がした。
それでは今日も花粉を浴びて参ろうぞ。
では!