ASD児の春の単独釣行

おはようございます、ちょっと小さいおじさんです。

今朝は大雨。

洗い流してくれるといいですね。

花粉、黄砂、そして世の中のモロモロを。

さて。

春休み中の息子君。

おおいに青春を謳歌しています。

一人で。

家で。

ずっと勉強してて、机から離れるのはトイレとご飯の時くらい。

勉強といっても志望校のパンフレット眺めたり、そういうのもあるけど。

なんにせよ机が苦痛ではないらしい。

でも人間と言うのはそんなに集中力が続く生き物でもない。

24時間動き続けるアリとは違うのだ。

「釣りに行ってきなよ」

見かねたおじさん、そう水を向ける。

一瞬で目の色が変わった。

すぐ大好きな船宿に電話をして予約を取った。

準備をして、その日は一人で早く寝た。

未明、目覚ましより早く起きて始発に間に合うべく出て行った。

始発に乗っても間に合わない。

でもその船長は待ってくれるのだ。

他のお客もいるのに、だ。

船長の寵愛を受けた息子は喜んで向かう。

「厚かましい」「配慮」「遠慮」という単語を知らないのはASDの特徴。

ケーキ食べていいよ、というと全部を食べてしまう。

他の人の分を残す、小さいのを取る、そういうのが分からない。

「え?食べてよかったんだよね??」

そういうトラブルが何度あったことか。

昼頃、船上からLINEが届いた。

「釣れない」そんな内容だった。

他の釣り人も厳しいけど、でも彼らは少しは釣ってるらしい。

でも自分はダメ。

両隣は釣ってるけど間の自分は全くダメ。

こりゃメンタル崩壊してるだろな、そう思ってた。

夕刻に帰宅。

かろうじて家族三人の少しのおかずにはなった。

翌日、船長に電話。

聞くと、船上で少々穏やかではなかったらしい。

感情があらわになっていたそうな。

「そういう子」であることは船長は御存じ。

いきなりだとびっくりされるだろうから、昔にそれを伝えてあった。

親子で乗船していればそれもコントロールできる。

でも一人だとなぁ。

それでも一人で迎えてくれる船長には感謝だ。

「どう、気分転換になった?」

ロクに釣れなかったものの、大海原で半日遊べたことに満足したようだった。

「いいかい、これは学年順位新記録の報酬だからね」

「だから次も頑張れよ?」

さぁ来月からは高校二年生。

学年順位は更新できるのか。

それでは今日も長靴のお忘れ物にご注意を。

では!