「やれ」と言えるか

おはようございます、ちょっと小さいおじさんです。

ギリギリだったけどポツポツきちゃいました。

こりゃアレだわ。

さて。

八潮の陥没事故。

ついに運転手さんが救出されたようです。

みんな頑張ったね。

作業に従事した作業員、ゼネコンのみなさん。

各方面に尽力した役所関係者。

そして冷たい下水の中で孤独に耐えた運転手さん。

みんな頑張りました。

何もせず無責任に書くけど、全員に敬意を。

ほぼ毎日この事件のことを考えてた。

現場ではどんなことが起こってるんだろ。

二次災害防止にどんな対策してたんだろ。

土留支保工だって並みのやり方じゃ通用しないだろう。

大成はじめスーゼネのどんなチームが集められたんだろ。

そんな彼らをもってしてもこれだけ時間がかかるっていったい。

資格持ちとしての視点でそうやって注視してました。

そういう視点で見ると、この救出劇がいかに難作業だったか。

想像に難くない。

でも見事にやり遂げました。

本当に尊敬でしかない。

縁あって似たような場面に居合わせたことがある。

ナン十年前かな。

人命救出ではないけど。

だからなんとなく共感できるんだよね。

それにしても。

救出のために下水に入る作業員の彼らは凄い。

狭くて暗くて水浸し。

進んだ先で、いつ来た道が崩落するかもわからない。

後ろがふさがれる恐怖と戦いながら進む。

助けてもらえるだなんて思ってないだろう。

この運転手さんだって救出できないんだから。

それでも彼らは穴に入った。

心中はいかに。

さっき、似たような場面に居合わせた、と書いた。

作業する側じゃなかった。

「行って来い」と言う側だった。

つらいんだよ、これも。

自分の部下にやらせるなんて、そんなの気が狂いそうになるんだよ。

でも全体の為にやらせる。

全員が成功を期待している。

そのために「やれ」と言わなくてはならない。

いくら綿密な計画を立てたって、どれだけ協議を重ねたってね。

巨大な不安は解消されない。

でもそんな不安は顔に出さない。

で、「やれ」と。

何度も何度もためらってやり直した思い出がある。

昔の将軍とか隊長とかってそんな気持ちだったんだろな。

そうに違いない。

部下の家族や郷里の親の話もしたかもしれない。

でもその兵士に「死んで来い」と言う。

全体を考えてそう言えるのは良い上司。

言えずにグズグズしたおじさんはダメな上司。

今回の救出劇でそんなことを考えた。

それでは今日もキモチを陥没させていこうぜ。

では!