鉄緑会 ~その1~

おはようございます、ちょっと小さいおじさんです。

雨じゃないの雨。

増水してるかどうか、見に行ってみませんか?

さて。

鉄緑会という予備校、塾をご存じでしょうか。

このブログで数回くらいその名を出しました。

東大専門塾として有名です。

自身のHPでも東京大学受験指導の名門と自らコピーを書くくらい。

まぁその自信のほどがうかがえる。

自分で「名門」とか書くかぁ?

でもまぁ合格者の半分は鉄緑会出身とも言われてるし。

東大は鉄緑会の同窓会、的な話も。

もちろんおじさんも昔から知ってた。

でも一番は息子の中学入学前の説明会とか入学式の時。

校門前でいくつもの塾や予備校が入港案内を配ってる時。

それが印象が衝撃だった。

鉄緑会も資料配布してた。

「合格おめでとう!次は東大!」

中学に入ったばかりだぜ?

いままでヒーコラしてきた子供なんだ。

少し休ませてやってもいいだろ?

いやいやとんでもない。

東大を目指すご家庭はそんな悠長なことを考えてないのだ。

事実、この資料を手に中一から入塾した者が何人も居た。

ウチは関係ないや。

そう思ってスルーした。

「関係ないや」

そう思ってたのは我々両親だけだったらしい。

決して喜ぶことなく紆余曲折あって入学した中学校。

それでも通い始めたら楽しそう。

電車通学にも慣れてきた。

そんな始まって間もないころ、最初の保護者面談があった。

息子の担任と初めて顔を合わせた。

生徒は多い。

制限時間は限られている。

先生は数十秒も経たないうちに切り出した。

息子がお世話になってます…。

着席前のそんなお決まりの挨拶の直後。

椅子の感触がまだ掴めていないタイミング。

「えーと、〇〇君は第一志望は理Ⅲですね」

は??

夫婦そろって目が点になった。

いつからウチの息子の第一志望が東大になったんだ??

家でそんな話を聞いたこともないのに。

「いや先生、それは冗談を言ったんだと思いますよワハハ」

そんなこと言うのが精いっぱいだった。

ところが。

保護者面談の前に、生徒とはプレ面談みたいなことが行われていた。

そこで志望校の話があったらしい。

「まだ決めてない」という生徒が多いのは当たり前だ。

進路さえわからない生徒も多いだろう。

でも進路を小学生の頃から決めていた息子。

志望校もスッと出てきたのだろう。

まぁなんと恥知らずな。

苦々しい思いで初回の保護者面談を終えた思い出がある。

親に恥をかかせやがって。

その後、数年経って今では高校2年生。

もちろん志望校も決まっている。

数年前からそこに行くと決めていた。

今はちょっと別の学校にも興味を示しているようだけど。

でも今でもヘンなところがある。

理Ⅲ志望の生徒に対する異常なまでの敵対心だ。

彼らの成績、得点に執着している。

もしかしたら屈辱の中学受験の失敗を今でも思っているのか。

憎念の炎は未だ消えないのか。

ま、消えないだろな。

半世紀経っても君の父親がそうなんだから。

似た者親子。

君も半世紀引きずる。

断言してもいい。

絶対に、だ。

「鉄緑会に入りたい」

そう自分から言い出した。

そして入塾試験を受けた。

親には言わないけど、やっぱりなんかあるんだな。

それでは今日も心静かに過ごそうぜ。

では!