授業参観と減点のお話し

おはようございます、ちょっと小さいおじさんです。

今朝は軽く曇ってる。

雨でも降るのかしら。

さて。

先日、息子の学校で授業参観があった。

おじさんは行かなかった。

授業が数学じゃなかったし。

科学の授業は教育実習生だっていうし。

数学の授業の黒板で間違い探しをするのが楽しみだった。

一度見つけた時があったから面白かった。

それももう二年くらい前か。

今回はウチの奥さんは単独で行ってきた。

学校最寄り駅から詳細なレポートが続々と届いた。

「多数の生徒がノンビリ歩いてる」

「これ、朝礼に間に合わない」

どう考えてもウチの息子君は数十分前に教室に入ってる。

でも多くの生徒が駅からゾロゾロと歩いているという。

保護者の授業参観は1限から。

今からダッシュしても朝礼には間に合わないというのだ。

中には経路途中のコンビニに入っていく生徒も。

こんな時間に。

諦めたのだろうか。

1限の授業が始まる。

保護者は数名だけだったそうだ。

授業途中から続々と集まってきたらしい。

生徒も。

あきれる。

来てる保護者はママがほとんどのなか、パパもちらほら。

中には「お兄ちゃん」みたいなのも居たそうな。

兄がOBなんていうのが多いので別におかしくない。

親子三代なんて家庭もあるくらいだ。

そんな「お兄ちゃん」は授業中も堂々としていた。

「弟君」の席に行って、上から黙ってノートをのぞき込んでいたそうな。

先生も教室も「勝手知ったる」的な?

大学生なのか?

ママ友らしきグループも形成されているらしい。

ウチの奥さんは群れたがらないのでそういうのは避けてる。

あるのは知ってても知らん顔。

「女の子が産まれると思ってたのに」

「だから床を補強してピアノを買ったの」

「でも男の子だったから捨てた」

耳がダンボになったそうな。

その後、開業医ママ友グループと判明。

そんなに加わらなくて良かった。

ウチは違うんで。

スイマセン。

行かなかったおじさんに向け、詳細な報告をしてくる。

化学の授業がつまらなそう。

寝てる生徒が居る。

生徒は全員が全員、親を無視する。

などなど。

そんな奥さんが一枚の写真を送ってきた。

授業の合間の休憩時間を撮影したものだった。

いくつかのグループになって談笑する生徒たち。

手書きで赤い印をされていたのは我らが息子君。

一人でポツンと椅子に座ってた。

そうか、そういうポジションか。

やっぱりな。

そうだよな。

ま、高二でクラス替えしたしね。

仕方ないよね。

やっぱ親子だな。

ごめんね。

授業参観が終わって担任と保護者との面談。

渡された資料を元にお話を聞いたらしい。

この担任は新任で、最初は保護者の間でザワついたらしい。

大方の意見は、

「高二の大事な時に新任なんて!」

「校長先生はどういうおつもりか!」

というもの。

おじさんもそう思った。

学校から保護者を安心させるような説明も無かった。

でも今回の面談でそれが一気に払拭されたらしい。

それは最初にその担任の自己紹があった時だったそうな。

おそらく「日本で歩む最高の」経路で学校を修了していたからだ。

どの時期を切り取っても彼の下には数人しか居ない。

そんな担任だった。

保護者たちもずいぶんと勝手なもんだ。

それを聞くまでウズウズしてたはずだ。

「新任って聞いたんですけど!ムキッ」

「ウチの子大丈夫なんですか!キリッ」

って言うつもりだったくせに。

急に黙ったんだろな。

そら黙るだろ。

アンタはもとよりアンタのダンナの上を行く高学歴なんだ。

学歴大事オバサンは学歴にめっぽう弱い。

当然。

欧米や中国なぞに比べてそこまで学歴社会じゃない。

でもここ日本もまぁまぁの学歴至上主義国家だ。

以降、オバサンたちは目を輝かせてご尊話を賜ったらしい。

でもそんな先生がなんで教師なんかやってるんだ??

でもおじさんは好きじゃないだな、この担任が。

ちなみにこの担任は数学担当。

前回の中間試験で減点を付けた先生がこの人だった。

詳細は省くけど、途中式の書き方に一部省略と判断される部分があったから。

その減点さえなければ満点だった。

おじさんと息子君の関心はこの1点に集中した。

1点に執着しろというのは我が家の家訓。

(この数学で1点に執着しても社会で30点失ってるのだが)

当然、おじさんは頭に血が上った。

「なぜこれが減点なのか先生に聞いて来い!!」

今回は違ってた。

この減点の考え方が。

授業ではそんな教え方してない。

息子君に聞いてもそうだ。

授業は昔から居る別の数学の先生が。

その先生は数学センスでおじさんの大好きな先生。

入学した時の担任。

なんかその先生のやり方を、今度の新任の担任が否定した形。

イヤな気分になった。

今までだったら当然ここはマル。

そして満点のはず。

ところが途中式の書き方でその先生の考えが反映された。

結果、減点1点。

ふざけるなと言いたい。

そういうのは数学教師陣のチーム内で解決しとけ、と。

そこをカッコで省略していいって授業中にやったよね?

生徒たちにそう教えてたよね?

それが新加入の分際でなに勝手に減点してんだよ。

他の先生たちに聞いたのか?

「これ、減点していいですかね?」って。

聞いてないだろ、これ。

それとな、アンタがまだオッパイ飲んでる頃から数学の世界ではこうやってきたんだよ。

この若造が!

すいません。

つい熱くなってしまいました。

暴言スマソ。

全く授業参観と関係ない話になってしまった。

この減点があまりにも納得できなかったモンでつい。

では最後に後日談を書いて終わりにしたいと思います。

その答案を受け取った次の日、有志と担任のもとへ行ったそうな。

丁寧にもう一度その理由を教わったらしい。

減点は覆らなかった。

で、帰宅。

「先生なんて言ってた?」

息子から話を聞いて納得した。

悔しいけど納得せざるをえなかった。

あんなに大きな声を出したことを悔やんだ。

大人げなく泣きそうに。

負けた。

息子君よ、明日からその先生についていくがよい。

それが君のためだ。

老兵は去り行く。

それでは今日も抜け殻の様に生きていこうぜ。

では!