忘れられた体操服

おはようございます、ちょっと小さいおじさんです。

今朝はいくぶん気温が低かったか。

体の誤差かもしれない。

さて。

一昨日、塾から帰ってきた息子君。

暑かった~、なぞと言いながら帰ってきた。

冷たい飲み物でもと、コンビニまで一緒に。

その道すがら、ヒドい話を聞いてしまった。

今日はそれをご紹介いたします。

最強の忘れ物生徒 の話。

とにかく忘れ物をする同級生がいるらしい。

名前は聞いたことがある。

成績上位者の常連だ。

その子はとにかく忘れ物をするらしい。

その激しさはハンパないそうな。

教科書はもとより、家から持ってくるものを一度で持ってきた試しがないらしい。

いつも「あ、忘れた」と口走っているそうな。

反抗期でわざとそうやっているのではないらしい。

そういう性質らしい。

そのたびに本人はいちいち困っているそうな。

別のクラスに教科書を借りに行ったり、絵の具を借りにいったり。

いつも授業の合間にバタバタしてるそうな。

効率悪いよなぁ。

でもそういう性質って、高校生になってたら自覚があるハズなんだけど。

自分がADHDであることを。

家族が放置してる可能性あるね。

玄関に持ち物一覧表、今日の予定チェック表、そういうのしないのかな。

ウチはしてたけどね。

めんどくさかった。

そういうの、視覚で教えるってのが効果的。

そう療育センターで教わったから家でやってた。

教科書(本の絵)、筆箱(鉛筆の絵)、それらをカバンに入れる絵。

ちなみにウチの息子君は自分でASDの自覚がある。

最近は自分の口から出るようになった。

「だからオレは反復しないとダメなんだ」

「チェ、遺伝かよ」

なお、彼は今でもそれをやっている。

必要な時は。

例えば釣りの前夜はそれを自分で書いて玄関に貼っている。

習性とは恐ろしい。

で、その忘れ物王の彼。

教科書やそこらだったら借りて済む。

逆に言えば、そうやって済んでしまうからいかんのかもね。

結果オーライできたから、直らない&直さない。

ところが中にはそう簡単に行かない忘れ物もあるらしい。

体操服だ。

せっかく忘れないで持ってきた体操服。

今度は持って帰るのを忘れる

惜しい!

どっちもはできないのか。

どっちか片方だけなのか。

それは残念。

結局、その体操服はずっと彼のロッカーで熟成された。

1学期に1度も体操服を持って帰って無かったらしい。

4月に始まったと思うんですけど、1学期は。。。

親も気づかないのか。

我が子の体操着が一度も持って帰られない事実に。

このところの猛暑。

ついに彼の体操服は火を噴いた。

想像を絶する臭気だったそうな。

これはムリ、となって困った彼。

同級生のアイディアが素晴らしかった。

トイレの流しに行ってそれを洗ったらしい。

みんなでそれを綱引きよろしくねじって脱水。

そして次の体育の授業に間に合わせたらしい。

間に合ってないだろ、おじさんはツッコんだが。

軟弱男児がいくらねじったってそんな脱水タカしれてる。

濡れたまま着たんだろ。

で、終わったらまたトイレで洗濯したそうな。

それをテニスコートのネットにかけて次の授業を。

帰る頃には完全に乾いていたそうな。

同級生のチームワークが素晴らしい。

こうして彼は体操服をまたロッカーにしまった。

のか、どうなのか。

そこは知らない。

たぶんしまってしまったら最後。

どうせまた持って帰るの忘れてるだろうと想像してる。

「お前のクラスやべーな」

「いや、この一歩手前のやつがあと数人居る」

そう言いながらコンビニに入っていった息子君。

野良犬のような香りがした。

それでは今日も消臭剤を学校に寄付していこうぜ。

では!