この前、お小遣いについて書きました。
子供にお小遣いを与える、というのはお金の使い方等を学ばせるのにいいらしい。
近頃は子供に株の投資を学ばせたり、そういうのが当たり前になりつつあるとも。
マネー学、とでも言うのだろうか。
そうしてフィナンシャルプランニングを立てる力をつけていく。
昔の人はそんな言葉を知らなかったろうけど肌で知っていたんだろな。
でもそんなのはウソ。
真っ赤なウソであることはおじさんが証明してみせた。
池にコイがいた。
観光地のコイは人懐っこい。
池端に近づくと、水面に口をパクパクさせながら寄って来る。
その京都の平安神宮では餌が販売されていたな。
いくらだったか忘れた。
そのお麩のような餌をちぎって水面にポイとする。
コイは群がってそれを吸い込む。
彼ら、いくらでも食べる。
遅れるやつは食べ損ねる。
そのうちコイの集団は次第に大きくなり、遠くからでも聞きつけて集まって来る。
いったいこの池には何匹のコイがいるというのか。
他の観光客も餌を与える。
すると群れの一部がそちらへ移動する。
自分のコイだと思って餌を与えていたが、隣の観光客のところへ行ってしまう。
彼女だと勝手に思い込んでいた子に「アタシ彼氏ができたんだー」と言われる。
そんなイヤな気分になる。
さらに餌を購入し、池に大量に放り込む。
さっき隣に行ったコイ達がまた戻って来る。
また反対隣の観光客が餌を与え始める。
するとまたおじさんのコイの一部がそっちへ向かう。
もう引くことはできない。
これはおじさんのコイなんだ。
餌を買い占め、だれにも買わせないようにする。
これで安心。
もうおじさんのコイは誰にも取られることはない。
餌を与え続けているうちはおじさんの物なのだ。
こうしてもらったお小遣いは全てコイの餌に消えた。
今でも生きてるかな、あのコイ達は。
魚類でも長生きするというから。
半分はおじさんが大きくしてやったようなもんだ。
ムダ遣いには要注意。
全部コイの餌にしたなんて、とてもじゃないけど親には話せない。
それでは今日も散財して行こう。
では!