息子の試練が続いていく。
先週やっと中間試験が終了。
終わったのが土曜日。
次の日の日曜日はホッとできるのかと思いきや。
河合模試があった。
「釣りに行きたいなぁ」
「なんで試験の直後に模試があるんだよー」
ボソボソそんなこと言ってた。
申し込みなんかとっくにしてるんだし、そんな事はわかってた話。
でも当日の朝、駅に向かう彼の足取りは軽かった。
そもそも河合模試は簡単だし、評価が高く出るから気楽だ。
鼻歌交じりに出て行った。
そう、彼は「模試好き」なのだ。
いい結果を出して舞い上がりたいのだ。
春の模試の数学で満点を取った時もご満悦だった。
いつも褒めないおじさんがその時は褒めた。
珍しく。
ちなみにイジワルで褒めないんじゃない。
いつも「しょーもないくだらんミス」で逃し続けているから。
返ってきた答案用紙をチェックする。
へー高校一年でもうこれできるんだ。
そう思って間違った問題を探す。
与えられた計算用紙の隅々まで探し、計算過程を見る。
汚く乱雑に書きなぐるから探すのも一苦労。
するとしょーもないミスをそこで発見する。
瞬間的に頭に血が上る。
「なにやってだ!」
となる。
こうしてなかなか褒められないのだ。
でもたまに褒められるようなことがある。
最近は国語の偏差値が軒並み60を超える。
万年ゴミのような偏差値だった彼が、だ。
ここは素直に褒めている。
褒められるコトが本人のモチベーションのひとつのようだ。
犬かよ。
あとは学校のクラスメートたちと勝負してるから、か。
やはり競い合う仲間がいると言うのは大きい。
スポーツでも学校でも、そこにいくらかのウェイトがあるのは事実。
それらとは別の大きな理由もある。
好成績だったら褒賞があるからだ。
学校の定期試験でも予備校主催の模試でも数学オリンピックでもいい。
それらに褒賞を出すことにしている。
全てに数値目標を設定し、一覧化して管理・グラフ化してある。
そこに未達だと褒賞はナシ。
褒賞は釣りに行ける権利だったり釣具だったり。
そんなやり方は邪道なのかもしれない。
教育評論家に叩かれそうだ。
でも成果が見える形になって本人が頑張るならそれでヨシ幾三。
安いモンだ。
そんな試験続きの彼は今日も駿台模試。
学内でやる。
駿台模試は河合模試とはワケが違う。
全国順位も低く出る。
前回は学内順位がイマイチだった。
でも今回は気合が入ってる模様。
果たしてどうなるか。
楽しみだ。
それでは今日も傘を携えていこうぜ。
では!