失望にもほどがある

おはようございます、ちょっと小さいおじさんです。

非常に気分がさえません。

モヤモヤを通り越して、なんちゅうかとんでもなくデカい声で絶叫したい。

ナンかのはずみで警察のお世話になってしまいそうな、そんな気分です。

と、言うのも。

今日はですね、釣りに行く予定だったんですよ。

息子と息子の同級生を連れて。

今日は休校日。

高校のスポーツ大会があるので、中学生は授業がないんです。

学校はお休み。

平日で混雑しない。

そらもう釣りに行くに決まってるじゃないですか。

数少ない平日休みですよ。

10カラットくらいの貴重な平日休み。

そもそもはちょっと前から計画してた計画があったんです。

おじさんの好きな釣り物です。

もちろん息子も乗り気。

この日はコレを釣ろう、って計画してた。

そころがこの話を学校でしたそうで、同級生が乗ってきた。

同級生は釣り好きの生物部。

でも船釣りの経験はさほどなく、道具も持ち合わせがない。

向こうのお母様にもよろしく言われてしまった。

こうして行先変更を余儀なくされた。

おじさんは優しいから。

息子が中心となってライングループが出来上がった。

おじさんは彼ら中学生にいくつかの候補を提示。

釣り物は3つ。

それらの提案文章は「なんとなく当初計画を選ばれるであろうニュアンス」を含めて書いた。

どうしても当初計画に誘導したかった。

家内からは「大人げない」と言われたが、そんな言葉はおじさんに効き目ない。

ところが彼らが選んだ釣り物は全く想定外のものだった。

いちばんおじさんがやりたくない釣り物だった。

まぁやりたくないとは言っても、その中で、の話。

本当にやりたくなかったらそもそも書かない。

息子ははじめて同級生と釣りができるもんだから大喜び。

もう覆せない。

彼はさっそく船宿に予約の電話をした。

表面では平静を装う。

「楽しみですね、釣れるといいね、あとで準備するものを書いて送りますね」

行きたくなかっただの、こっちがいいだの、あまり無茶は言えない。

息子がクラス内でいじめられたら困るからだ。

あくまでも楽しみな雰囲気を文章では伝える。

もちろん心の中はグジュグジュしてる。

こんな気持ちで釣りに行ったらみんなにバレてしまう。

子供の勘は鋭い。

仕方なく自分用の新しいリールを買ったりした。

竿も買った。

少しでも自分のテンションを上げる努力をした。

涙ぐましい努力をしたのだ。

で、昨日の午後。

「天候悪化の予報により明日の出船は中止します」

船宿のHPでその文字を確認。

ほかの船宿も同様。

風裏になるようなところを探すも、でも船は出ないようだった。

天気図はちょっと前からウォッチしてて、怪しいとは思ってた。

でもここまでじゃないと予想してた。

おじさん天気予報は見事にハズれた。

そして怒り狂った。

船宿への確認電話を切った息子は、今日の天気より一足先に荒れた。

おじさんも大荒れ。

でもうわべは平常心を装う。

「釣りをしてればこんなことあるよ」

「相手は自然なんだしさ」

「パパの時代は現地に着いてから船が出ない事を知ったもんだよ」

奥歯をギリギリ言わせ、頬をピクピクさせながら親子会議をした。

こうして息子をなだめ、自分をも落ち着かせた。

どうしてもあきらめきれない息子。

ASD障害児は予定変更を極度に嫌う。

切り替えが苦手なのだ。

室内の釣り堀でいいから行きたいと駄々をこねる。

検索し、適当なところをみつけた。

そこへ行くことになって少し落ち着いた。

今は出発前に次の漢字テストのプリントをやってるところ。

おじさんは未だ当初計画を引きずっている。

立ち直れない。

それでは!